私は芸歴12年の元お笑い芸人として以前、「集客方法を大公開!お笑いキャリア1ヶ月でライブ動員数200人を達成させた戦略」といった集客戦略、
そして「お笑いライブ(東京)で優勝し続けたここだけの戦略を公開」といった、集客をしたお客さんの組織票で勝負に勝ち続ける戦略について実体験を公開しました。
実体験の公開をしてから数日後、とあるエンタメ会社の方から1通のご質問メールが届きました!
- お客さんをリピーターにするにはどのような取り組みをしていましたか?
- リピーターを増やすにはどうすればいいでしょうか?
- リピーターを増やす方法を教えてください
どうやら、タレントさんをブッキングしてイベントを運営している企業様のようなのですが、思ったようにリピート顧客がつかず集客に苦しんでいるそうです。
メールで解決策の提案をすることもできるのですが、ご質問を頂いた方以外にも”リピーターの増やし方”に悩まれている方がいると思い、当記事を通じてリピーターを増やす方法の提案をさせていただくことにしました。
ここからは、私の芸人活動で実際に行ってきたリピーターを増やす方法を公開します。
エンタメ系の関係者はもちろん、営業職で働かれている方にも参考のひとつとしてご覧ください。
まずは、リピーターにさせたいターゲットを選定する
なつい
私は芸人時代、お笑いライブの集客ではお客さんのターゲットを中学生〜大学生に絞っていました。
理由は自分がやりたかったお笑いのスタイルが、当時は中学生〜大学生にウケがよく、大学生より上の層にはそれほどウケなかったからです。
また、学生の方がライブに足を運んでくれる客層として、圧倒的に母数が多かったのも理由のひとつ。
なかには、全ての年齢層をターゲットにしていた芸人もいましたが、ターゲットをある程度の範囲まで絞り、ターゲットに合わせたサービスを提供する方がリピート率はグッと上がります。
そのため私は、中学生〜大学生がリピートしたいと感じるサービスに注力し、ターゲット層以外の層は切り捨てました。
テーマパークのように老若男女をターゲットにするのも間違いではないですが、広告費等の資金力が乏しかったり、世間的に認知がなかったりの場合は、ターゲットを絞り、リピートしたいと思うサービス提供に注力することをお勧めします。
「ターゲットがいつまでリピーターになってくれるか」を見極めること
先ほどターゲットはある程度絞った方がいいと説明しましたが、選定したターゲットはリピーターになってくれたとして、それがいつまで続くかと考えることも大切です。
たとえば私は、中学生〜大学生にターゲットを絞っていたとお伝えしましたが、この時点である程度の見込みがたちます。
- 中学生の場合、中学を卒業しても高校・大学に進学したあともリピーターとなってくれる可能性を秘めている。
- 高校生の場合、進学を決める時期や就活時期はリピーターになってくれないかもしれないが、大学や専門学校に進学した場合には2年先・4年先までリピーターになってくれる可能性を秘めている。
- 大学生の場合、大学を卒業したあともリピーターになってくれる可能性がある。学生以外の層はターゲットとして切り離すと前述しましたが、ターゲット層に満足感を与え続けることで、卒業後もリピーターとなってくれる可能性があります。
このように、ターゲットにどのような見込みがあるかを見極めておくことは今後リピーターを増やす上で、大切となります。
1を2や3に変えられるターゲットであるかも見極める
さらにもう少し踏み込んだ話をすると、選定したターゲットが他の顧客も連れてきてくれる影響力があるかも見極めていました。
なつい
私がターゲットにしていた大学生は、1人が2人を呼び、2人が4人を呼びと次から次にお笑いのライブ会場に人を集めてくれていました。
大学1年生の場合は、友達の輪を広げるために2人3人と会場へ来てくれ、大学2〜3年生は新入生や後輩との交流の場として、大人数でライブ会場へ足を運んでくれていたのです。
リピーターを増やすためには、狙ったターゲットに人を集めてくれる影響力があるかどうかも見極めることが重要と言えます。
リピートしない根本的な理由
時間・お金をかけられないから
リピートしない根本的な理由は絶対におさえておくべきです。「時間」や「お金」をかけるのがもったいないからです。
貴方は時間やお金を費やすのがもったいないと感じる物事に、わざわざリピーターとなりますか?
リピーターを増やすためには、「時間」や「お金」をかける価値があったとターゲットが満足するものを提供しなければいけません。
なつい
リピーターを増やすために実践してきた方法
名前や特徴を覚え伝える
リピーターを増やすための第一歩として、ターゲットの顔や名前を覚えることは絶対に外せません。
私の場合は、お笑いライブに足を運んでくれて自分に話かけてくれたお客さん1人1人の顔と名前、特徴を覚えていました。
初めて会った人には名前を聞いて、「よし、名前覚えた!次もよかったら来て!それまで名前覚えとくから」のような会話を、リピートしてもらうためのキラーフレーズとしていました。
リピーターに後から聞いた話ですが、「自分の名前や特徴を覚えてくれているのかな?」を確かめるために、リピートしてくれたそう。
そして、本当に覚えてくれていたことが嬉しくて、そのあともリピーターとしてライブ会場へ足を運んでくれていたようです。
「あなたが来てくれたから。」の特別を提供する
ターゲットが満足をしてくれるための特別、まわりの人にも拡散したくなるような特別は、サービス提供者によって様々。
私の場合は、時間が許す限りお笑いのライブ後に声をかけてくれた方1人1人と話をしていました。
また写真を撮る際にも、コンビ揃って撮る!サインも、個人用とは別にコンビ用のサインを入れさせてもらう!といった工夫をしていました。
(※写真は2006年くらいのもので、なぜか手元に戻ってきたもの)
共犯者を増やす
私はお笑い活動中、月2回のペースで自己主催ライブを開催していたのですが、共犯者を増やしたことで、最低30人くらいは毎回お客さんの数として担保ができていました。
なつい
自己主催ライブでは、音響や照明、映像、カメラを回す係など結構な人数が必要となります。
自己主催ライブを初めてから半年くらいは、出演者にお願いをしたりお金を出して手伝いを呼んだりしていました。
ですが、出演者からは「出番前だし嫌だ」と言われ、お手伝いさんへ支払うお金も当時はかなりの痛手。
そこで、自分がターゲットとしている大学生に「お笑いライブの手伝いをしてほしい」と言ってみることにしました。初めに声をかけたのは、日藝(日本大学芸術学部)の照明コースの学生。
“ファン”
と照明を手伝ってくれ、さらには同大学の演劇学科の仲間や写真学科の仲間を次々に集めてくれました。
お手伝いをしてくれただけでなく、大学の友達もお客さんとして呼んでくれたことが大きかったです。
お客さん(ターゲット)に手伝ってもらい、ライブを運営することに同業者からの批判はかなり多かったですが、
- 「やらない人間ほど文句を並べる」
- 「文句を言うなら、1人くらいはお客さんを呼びましょうよ」
と心のなかで片付け、共犯者を増やし続けました。
来月のお手伝いは早稲田大学、その次は法政大学など、ローテーションをうまくまわして、少しずつ色んな場所へリピーターを増やす仕組み作りもしていました。
※「共犯者を増やす」という表現は、私が尊敬をしているキングコング西野さんが
引用:キングコング西野LINE BLOG
クラウドファンディングの本質は、資金調達ではなく、共犯者作りだ
の「共犯者作り」という部分から使わせていただいております。
記憶に残すための仕掛けをかける
「リピーターになる見込みがない」「そろそろリピーター期間が終わりかな?」というターゲットに効果的です。
記憶に残すはたとえば、ターゲットと話をしたときに「私の好きなキャラクターはスヌ○ピーなんです!」と言われたとしましょう。
そしたらすかさず、「俺スヌ○ピーに似てるって誰からも言われる」と返す。
(※実話です)
相手が好きなことに同調しておくことで、記憶にすり込ませることが可能です。
ふとした瞬間に、
と思い出してもらえることができれば、リピートしてもらえる確率が高まります。
おわりに
リピーターを増やすための方法を紹介しました。エンタメ系の方だけでなく、営業職の方にも何かのヒントとしてもらえると嬉しいです。
なつい
- ターゲットの選定
- ターゲットがリピートしない理由を知る
- 何をすればターゲットが満足し、リピートになってくれるかを考える
狙うターゲットや、提供しているサービスによってリピート顧客へのアプローチは異なりますが、やり方次第でリピーターは増やすことが可能です。
よろしければ、下記の集客方法関連記事も併せて参考としてください。
参考 “「集客方法」に関する記事一覧”ReAction~リアクション~