私は1発屋にも0.5発屋にもなれなかった元お笑い芸人。売れることができなかったとはいえ、芸歴が12年もあるためライブ(舞台)に出演する回数は、何百回…。いや千回は超えていると思います。
今回はこれまでに出演してきたお笑いライブで、数多く優勝することができた必勝法のひとつを提案させていただきます。
以前に、優勝をするための方法として『組織票』を使ったという記事を書きましたが、全く別の方法です。
【組織票に関する記事も読まれています】
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過去に私が実践してきた内容となりますが、人によっては「何だこいつ、せこい」「やり方が汚い」と思うかもしれません。
で、す、が…。
これから公開をする必勝法はお笑い芸人だけでなく、ビジネスパーソンの世界でも活用することが可能です。
正々堂々なんて綺麗事は言っていられない、何がなんでも勝ちにこだわりたいと思われる方は、知っておいて損がないと思います。
それではどうぞご覧ください。
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【結論】ライバルへとにかくプレッシャーをかける
周囲(ライバル)へプレッシャーをかけて、本来の力を発揮させない!
これが勝つために実践した方法のひとつ。結論です。
例えば、ライバルがどれだけネタを面白く作り込んできていたとしても、プレッシャーをかけて緊張させれば、見ているお客さんに緊張が伝わり笑いが起こらなくなります。
結果、投票制ライブの場合、組織票以外では票が入らず優勝戦線から脱落してくれるわけなのです。
じゃあ、どのように私が周囲へプレッシャーを与えていたかをお伝えします。
プレッシャーをかける相手は、自分と同じくらいか下のキャリア、もしくはちょい上までが対象でした。
自分よりキャリアが上の相手にプレッシャーを与えたところで、効果はそれほどありません。
場面1. ライブが始まる前の楽屋で
そんな中でボソボソっとこんなことを言っていました。
「マネージャーだけじゃなく上層部も客席に座ってたで」
「○○番組のカメラが入ってるから滑ったら今後に響くな」
「お客さん○○人(多め)呼んだから自分らのネタは絶対にウケる」
「鉄板ネタ(勝負ネタ)やから今日は絶対にウケる」
場面2. 自分の出番前に舞台袖から視線を送る
出番の直前は舞台袖で待機することになります。この待機中に、出演者がどのようなネタで笑いをとっているのか、お客さんの客層や雰囲気はどんな感じなのだろうと探りを入れます。
たまに探りの度がすぎる芸人が見切れてしまって、客席から見えてネタ以外で笑いが起こるなんて場面もありますが、これは絶対にダメ。
さて、私は舞台袖で探りをするのにプラスして、ネタを披露している芸人へ向かって鬼のような形相で視線を送りプレッシャーを与えていました。
この画像のように…。
芸人は漫才・コント・ピンネタ問わず、少なからず舞台袖を見る癖があります。
それは、タイムキーパーからネタ時間を知らせるサインが出ていないか、ネタの仕込みを誰かにお願いしている場合にアイコンタクトを送るからです。
舞台上の芸人から向けられる一瞬の視線を逃さず、私は鬼の形相で視線を合わせにいっていました。
とくに舞台慣れをしていない芸人には有効でした。これまでスムーズにウケをとっていたのに、歯切れが悪くなりネタのリズムが乱れて笑いが起こらなくなり、そのままネタ終了。
余談ですが自分たちのコンビは、”オリハルコンよりも硬い心臓”と事務所のマネージャーにも言われるほどで、緊張やプレッシャーによる影響はありませんでした。
※下記の画像は、なぜか自分たちのネタ中にMC(司会)をしていた”あべこうじ”さん(吉本興業:2010年R-1グランプリ優勝)が舞台上に出現しているときのもの。
(画像:何年も前にライブ主催者から頂いたもの)
ネタ中にいつもと違った笑いと背後の違和感で振り返り、あべさんと目が合いましたが、逆に力が抜けて本領を発揮できました。
そう、自分はプレッシャーを感じないタイプです。
場面3. 出番終わりに舞台袖で
前述は出番前についてでした。自分たちのネタが終わったあとも、次に出番を控えている人間へプレッシャーを与えることができます。
それは、ネタが終わって舞台袖で出番待ちをしている芸人とすれ違うときに、こんな言葉を聞かせるのです。
「思ったよりウケない、ヤバイ、確実に滑った」
「お客さん全然笑ってくれへん…」
「ゴメン滑った、俺らの分まで笑いとったてや」
「テレビカメラが2台、客席の左後ろに見えるから」
「緊張せんでも大丈夫やで」
これらの言葉も楽屋のときと同様で、直接本人へ言うこともあれば、相方と2人で話をしながら、相手の耳に入るようにしていました。
こちらの方法も効果があったと思います。
おわりに
私がお笑いライブで優勝をするために実践した、必勝法のひとつを紹介しました。
周囲へプレッシャーをかけ、『本来の力を出させない=自分が有利になる』。これは間違いありません。
ですが、今回のお笑いライブで言うと、周囲の人間へプレッシャーをかけることで、出演者のミスや客席の空気感がガラッと変わる可能性があります。
当然、その原因を生み出した張本人が自分となると、出演者やライブ主催者に嫌われてしまうなんてこともあるでしょう。
私は、過去に嫌われた経験があります。
当時、私からのプレッシャー被害にあわれた方、申し訳ございませんでした。
※ビジネスシーンでも場合によっては使える
ビジネスシーンでもプレッシャーを与えて、自分が有利なるなんて話は結構あります。
たとえば、他部署や他会社とプレゼン会議を行い、どうしても自分の企画を通さなければならないとき、今回紹介をしたプレッシャーを与える方法はとくに有効だと思います。
社会人の場合、人前で話すことを苦手としている人間は結構います。勝ちにこだわっている場面でぜひ応用して使ってみてください。