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集客方法!新規のお客さんを確実に獲得してきた路上ライブ戦略

集客方法!新規のお客さんを確実に獲得してきた路上ライブ戦略
元お笑い芸人、現Webディレクターの仕事をしている、なついです。

インターネットの検索で「集客方法」と検索をしたり、本屋で「マーケティング」関連の書籍を見渡したりすると、数多くの方法に触れるはずです。

たとえば、ツイッター・ブログなどを駆使したSNS集客があれば、以前に集客アイデアのひとつとして提案をしたチラシ配りなど様々あります。

以前の記事はこちら

集客方法を大公開!動員数200人を達成させた戦略集客方法を大公開!お笑いキャリア1ヶ月でライブ動員数200人を達成させた戦略

正直「どの方法を実践すれば確実に集客ができるの?」と悩みますよね?

結論を先に言うと、お客さんとして狙うターゲットや、集客したいイベントによって最適な集客方法が異なります。

集客をする上で本当に大事なのは、あなたが『集客方法をどれだけ知っているか』、こんな方法をすれば人を集められるといった『発想力』があるかどうかです。

ここでは、元お笑い芸人として12年の活動をしてきた経験のなかから、新規のお客さんを路上ライブで確実に獲得した戦略について提案します。

当記事がとくに参考になる方
  • 芸人活動や音楽活動をされている方
  • イベント集客に悩む学生さん、広告代理店の方

なつい

集客アイデアのひとつとして参考としてもらえると嬉しいです

路上ライブが集客方法に適していると思った理由

路上路ライブでお客さんを獲得
私は芸人活動を始めた年から約3年間、定期的に路上ライブを行い、新規のお客さんを獲得しイベント集客を実現してきました。

冒頭でも触れたように、昔と比べてインターネットが遥かに進化した今では、ツイッターやブログなどを駆使したSNS集客も有効かもしれません。

ですが、過去に色んな集客方法を試してきたなかで、『新規のお客さんを獲得する』という目的では路上ライブが適していると実感しています。

なつい

その理由が下記です。

興味を持ってくれたターゲットを狙いうちできるから

路上でネタの披露をしていると、興味を持ってくれた人が自然と足を止めてくれます。

路上ライブをする場所にもよりますが、人が人を呼びライブを始めて10分程度で50人以上集まることが多かったですかね。

なつい

でも、路上ライブの本当の勝負はここからです。

足を止めてくれても、すぐにその場から立ち去る人、ネタが終わる最後まで見てくれる人と様々。

確実に新規のお客さんを獲得するためには、このような人の動きをネタの披露中に見分けていました。

「この人はかなり近い距離から見てくれている」「真っ先に話しかけると絶対にライブへ来てくれる」と、ターゲットを絞りネタが終わったあとに声をかける相手を定めていたのです。

広く知ってもらう『認知』目的ではなく、『お客さん獲得』が目的であるとするならば、1,000人、10,000人と母数を増やして声をかけるよりも、お客さんとなる見込みがある人、1人1人に時間を割く方が効率的です。

なつい

もう少し深い話をすると…。

交渉次第で獲得がより確実になる

目の前で興味を持ってくれた人へ、配っているチラシの詳細や、来てほしいイベントについて詳しく話すだけでも良いと思います。

しかし私は、その場で確実にお客さんとして獲得したかったので、話かけたときにイベントのチケットを購入してもらっていました。

とはいえ、たまたま見かけた知らない芸人からチケット(1枚1,000円)を購入するのは気が引けますよね?

そこでこんな作戦をとっていたのです。

「ライブ会場は都内の高円寺って駅付近なんやけど、どの辺に住んでんの?」

相手『埼玉で高円寺まで1時間くらいですかね』

「もしライブに来てくれるとしたら、交通費と時間がかかって大変やんね。ここで提案なんやけど、どうしてもライブに来てほしいから、埼玉から都内までの交通費をこっちが少し負担するわ。チケットほんまは1,000円やけど、200円にするから買ってくれへん?1回だけライブ来てくれへん?」

※ 私が実践していた、トーク内容より抜粋

これです。

ポイントは、「交通費を少し負担させてください」と伝えて相手にかかる負担を少しでも解消しようとすることと、「チケット代金は無料ではなく少額でもいいから頂くこと」にあります。

少額でもお金を払って手にしたチケットと、無料で渡されたチケットでは、お金を払ってくれた場合の方が足を運んでくれるお客さんが多くいました。

目的が、多くの人に知ってもらう『認知』ではなく、確実に新規のお客さんを獲得することであるなら、少しでもお金は頂きましょう

路上ライブでとくに意識をした3つ

芸人時代は路上ライブを何度も行いました。

そして前述したように、ターゲットを絞り交渉を上手くすすめることで、1日に1〜5人の新規客を確実に獲得してきました

ここからは、もう少し具体的な話につっこんでいきます。

なつい

私が、路上ライブをするときに強く意識をした内容についてです。

1. 路上ライブをする場所と時間

場所や時間によって、人が集まるスピードや年齢層が大きく変わってきます。

私の場合は「女子高生」と「大学生」をターゲットとしていたので、下記のように場所と時間帯に絞って路上ライブを行っていました。

こんな感じ
  • 渋谷駅のハチ公前あたり
  • 金曜日の夕方16時〜16時半くらい
  • 土曜日の13時〜15時くらい
他にも、代々木公園や町田駅、秋葉原駅前など色んな場所で路上ライブを試しましたが結果はダメでした。

ダメだった理由はざっとこのような感じです。

ダメな理由
  • 「代々木公園」は、家族や犬ちゃんの散歩できている人が多くお客さんに繋がらない
  • 「町田駅」では、女子高生や大学生などターゲットとして外れてはいないが、町田へ遊びに来る人の住まいと足を運んでほしいライブ会場までが遠い
  • 「秋葉原駅前」は、ゲーマーやアイドルファン(当時、AKB48の劇場ができて間もない頃)が多くお笑いには一切興味なし

対して渋谷は、109(マルキュー)やお笑いのライブ会場がいくつかあることから、ターゲットとしていた女子高生や大学生が自然と集まってくれて最高の場所でした。

2. 路上ライブで何を見せるか(披露するか)

路上ライブで何を披露するかによっても、人の集まり方や自分達にどれだけ興味を持ってくれるかが変わります。

路上ライブは、当たり前ですが外で行うため騒音であったり、ミュージシャンが近場でアンプを通して歌っている日には、こちらの地声は通行人へ届きません。

ですので、普段は漫才を中心に活動をしていましたが、路上ライブでは画用紙(イラスト)ネタを披露していました

これは、人混みで声が通らなくても絵で伝えたり、ターゲットと交渉をするときに「ネタで出てきた○○の絵はね…」という話題作りの種まきとしてです。

路上ライブは自分達のコンビと、ショートコントネタをメインに活動をしていたコンビの2組で行っていました。

画用紙ネタやショートコントは漫才やコントと違い、話の流れやストーリーが伝わらなくても成立するため路上ライブに適していました。

相手に興味を持たせるために、何を見せるかはかなり重要です。

路上ライブでは画用紙ネタを披露

3.  路上ライブに自分の固定ファンを呼ばない

これには2つ理由があります。

1つ目は、いつもライブへ足を運んでくれている固定ファンの方に路上ライブまで来てもらうと、ネタが疲弊するからです。

音楽の場合であれば、同じ曲を何度聞いても感動するかもしれないですが、お笑いの場合は、過去に見たことがあるネタを2回3回と見せると、ウケが弱くなります。

お笑いライブや路上ライブをするたびに新ネタを量産できればいいですが、自分にはできませんでした。

そのため、ネタの疲弊を避ける意味で路上ライブをする際、固定ファンに告知することなく秘密で行っていたのです。

2つめは、確実にお客さんを獲得するための時間を確保したかったから。

固定ファンの方が路上ライブに足を運んでくれると、「今日は来てくれてありがとう」と真っ先にライブ会場へ来てくれたときと同じように対応をするため、時間を割くことになります。

路上ライブだからといって、いつもと違った扱いをすることはできません。

自分のことを知らないターゲットと路上ライブの後でじっくり話をする時間がほしかったため、固定ファンの方へ路上ライブの告知をすることはありませんでした。

ときには固定ファンの方に路上ライブ現場を見られたことも

固定ファンの方へ路上ライブの開催を告知していなかったとしても、路上ライブの場所は渋谷。

路上ライブをしている現場で、たまたま固定ファンの方と遭遇するなんてことが多々ありました。

内心、「やばい、この路上ライブの現場を見られてしまった!どうしよう」と思いましたが、そのときも固定ファンの方への対応はしっかりと。

路上ライブを一緒に行っていたもうひと組のコンビと、固定ファンの方とターゲットへの対応を交代で行いました。

【番外編】路上ライブが思わぬ仕事に繋がったことも

路上ライブ集客方法

私が路上ライブを行ってきた目的は、イベントへ足を運んでもらう新規のお客さんを獲得することです。

もちろんお客さんを獲得することができましたが、他にもこんなことがありました。

路上ライブをたまたま見かけてくれた制作会社の偉いさんが声をかけてくれ、『君たち2組で番組を作ろうか』と、1クール(3ヶ月)ではありますが深夜番組の枠を作ってくれたのです

・局、番組名はもろもろあり、控えます
・4人で撮った画像は、一緒に番組を作ったメンバーとのイメージ写真です

おわりに

ここまでで、路上ライブで新規のお客さんを獲得する戦術を紹介しました。私がリアルに実践をして結果を出した方法です。

冒頭でも触れたように、集客方法はSNSを駆使した方法や今回のようにリアルな方法など無限にあります。

再三となりますが、『認知』が目的ではなく、『新規のお客さんを確実に獲得すること』が目的であるならば、SNSを使うより路上ライブを行ったあと1人1人に時間を割く方法がおすすめです。

集客方法のひとつとして提案をさせていただきました。