元お笑い芸人、現Webディレクターの仕事をしている、なついです。
今回は、ピン芸人としてお笑い活動をしている、「かんちゃま」さんのリアルインタビューをお届けします。
かんちゃまさんは、男性・女性問わずコアなファンがとても多い芸人さんです。
「かんちゃまをライブで見ると元気になる」「かんちゃまが出演するライブはパワースポットだ」といったファン同士の会話を、何度か耳にしたこともあります。
なつい
芸歴20年を超え、中堅の域に突入したお笑い界の元気印は、インタビューで何を答えてくれるのでしょうか?
当サイト限定の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- かんちゃまさんは、2018年4月に、所属していたオフィス北野を離れました
- オフィス北野を離れた理由については、当記事で詳細を書いていません
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本題前に!かんちゃま(チェリーボーイ)はこんな人
なつい

芸名 | かんちゃま |
生年月日 | 1975年7月17日 |
出身地 | 愛媛 |
所属事務所 | ラフィーネプロモーション |
ツイッター | @kanchamadayo |
かんちゃまさんを当記事で初めて知った方は、チェリーボーイって何?と思われるかもしれませんね。詳しくはのちほど出てきます。
それでは、引き続きお楽しみください。
かんちゃまが、お笑い芸人になろうと思ったきっかけ

お笑い芸人になろうと思ったきっかけを聞かせてください
かんちゃま:中学3年生のときにダウンタウンさんに憧れて、自分も芸人になりたいと思ったのがきっかけですね。
当時は、日曜日のゴールデンタイムに”ダウンタウンのごっつええ感じ”が放送されていて、毎週放送日が楽しみやったし、放送日の翌日に学校で、「番組のどんなところが面白かった」と話をするのが楽しかった。
いつか自分も、ダウンタウンさんみたく、お茶の間を笑いでにぎわせたい!絶対芸人になるんだ!と決めました。
「芸人への道」を絶たれた、かんちゃまの学生時代
中学3年のとき、芸人になると決めてすぐにお笑いの世界に飛び込んだのですか?
かんちゃま:いえ。大学を3年生のときに中退してからですね。
なつい
かんちゃま:本当は、高校生になったと同時に芸人活動を始めたかったのですが、自分は愛媛県出身で、当時はお笑い活動をする場が大阪か東京しかなかったんです。
親を安心させるために、高校だけは卒業しておきたかったのと、大阪で住むためのお金を貯めるため、高校生活でバイトをしまくってました。
で、進路相談で「将来、お笑い芸人の道に進みたい」と担任に言ったんです。そしたら「お前、これほんか!」とゲキ怒されました。
親にも、「中学のときから芸人になりたかったから、高校卒業したら大阪でお笑いやるわ」と言ったら、大反対されて「大学くらい行ってくれ」と悲しい顔されましたね。
なつい
かんちゃま:まー、そうですね。やっぱり、親に悲しい顔はできるだけさせたくなかったので。鬼くそ勉強して、徳島県(愛媛県の隣)の鳴門教育大学に合格して大学生になっちゃいました。
なつい
かんちゃま:それもありますけど…。
なつい
かんちゃま:大学生活3年間で、単位を3つしか取れなくて、大学から「息子さんは大学卒業ムリです」と親に電話がありました。
この電話で親が諦めて「大阪でお笑いをする」と言う、ボクを止めなくなりました。
あ、大学生活3年間で単位を3つしか取れなかった理由は、大学がつまらなくて、家でスーパーファミコン(ニンテンドーのゲーム)ばかりやっていたからですw
大学の落研で知り合った男と、大阪でお笑い活動をスタート

お笑いを始めたときの話を聞かせてください
かんちゃま:大学の落研で知り合った男(A氏とする)と2人で、大阪NSC(吉本総合芸能学院)のオーディションを受けに行ったのがスタートですね。オーディションの結果、2人とも不合格。
残念極まりない気持ちでしたけど、「吉本のお笑い養成所(NSC)に入れなくてもお笑いはできる!」と、勢いと夢を背負い、A氏と「しこ名バリカン山」というコンビ名で大阪へ乗り込みました。
かんちゃまさんが、大阪でお笑い活動をしていたときのコンビ名。2018年の現在でも、大阪で轟いてるコンビ名です。
南海キャンディーズの山里亮太さんや、千鳥のノブさんがラジオで、「しこ名バリカン山」の名前をいじったりしています。
詳細が、かんちゃまさんのブログに書かれています。→かんちゃまブログを見る
かんちゃまが感じた、お笑いを始める前と始めてからのギャップ

お笑いを始めてから感じたギャップは何かありましたか?
かんちゃま:これは若気のいたりなんですけど、お笑い始めたての頃は、当時の相方とこんな会話をよくしていました。
なつい
相方「おい、俺ら売れてもナイナイまでやで」
かんちゃま「せやなー」
※当時の会話より
かんちゃま:本気で自分たちはナイナイさんくらい売れると思っていたんです。
でも、初舞台では胃液が上がってきてネタ中吐きそうになったし、ウケなかった。
始めたてはこういうもんや、つらいもんなんや、みんなこういう時があってナイナイになるんや。と思い、頑張っていましたね。
当時、千鳥や笑い飯と一緒にお笑いをやっていたのに、自分たちのコンビ(しこ名バリカン山)はなぜかウケない。
目の前の人を笑わすって、こんなに難しいことだったんだなとギャップを感じました。
コンビ解散後、大阪から東京へ拠点を移す

コンビ(しこ名バリカン山)を解散した理由から聞かせてください
かんちゃま:解散した理由ですか。ライブでお客さんにウケない理由を相方のせいにして、ボクが追い詰めちゃっていたんです。
もともと相方は芸能界に興味なかったので、ボクの”絶対に芸人として売れたい”という熱意が、2人の距離感をあけてしまったのかもしれません。
とはいっても、そんな状況のなか、ネタを作りまくって練習してなんとかお笑いグランプリの決勝戦まで行きました。
決勝戦は投票で優勝者が決まるシステムなのですが、なんとボクらのコンビは一票も入らなかった。
この結果が解散の決め手となりました。
活動拠点を東京に移した理由を聞かせてください
かんちゃま:大阪で4年くらいお笑い活動をやっているなかで気づいたんです。
なつい
かんちゃま:大阪と東京は、笑いの質が違うぞと。ボクのやっているお笑いは、東京の方が向いているかもしれない。
あと、東京の方が大阪よりお笑い番組に出られるチャンスがあるぞ!って。
それで、思い切って大阪から東京に拠点を移しました。
ピン芸人「チェリーボーイ」のキャラで、番組への露出が増える

東京に拠点を移して、すぐに番組に出られるようになりましたか?
かんちゃま: いえ。東京で活動を始めて、6年くらいは所属事務所を転々としたり、ピン芸人としてどのキャラで勝負すればいいんだろうと、もがいたりしていましたね。
そして、大阪で4年・東京で6年、芸人活動をやって「コレだ!」と思ったキャラを見つけました。
なつい
かんちゃま:チェリーボーイというキャラです!
なつい
かんちゃま:これは、吉本のHG(ハードゲイ)からヒントを得たキャラなんですけど、このチェリーボーイというキャラでやりだしてから、ライブでバカバカ笑いが取れるようになりました。
なつい
かんちゃま:芸人活動10年でようやく見つけたコレだ!というキャラ。チェリーボーイのキャラがライブでウケるようになってから、テレビ番組の出演が増えてきました。
「エンタの天使」というネタ番組に出たときは、当時所属してたオスカープロモーションのマネージャーさんに「売れたね」と言われましたw
日本テレビの深夜の時間帯で不定期に放送されたお笑い番組で、『エンタの神様』の兄弟番組。本家『エンタの神様』が終了した関係で2010年3月24日を以て終了。
引用;エンタの天使 wiki
かんちゃまが、芸人として売れたかもと思った瞬間

「もしかして自分売れた?」と思った瞬間はありましたか?
かんちゃま:TBSテレビの『有田チルドレン』という番組で、くりぃむしちゅーの有田さんに認められて、番組内で審査員をやらせてもらったときですかね。
なつい
かんちゃま:続けて、Qさま!!・バクモン学園・ウチのガヤがすみません!・有田ジェネレーションに出演したときは、本気でもしかしたら売れだしてきたのかもと感じていました。
実際は、それほど甘くなかったですw
「後輩芸人が売れたら焦る?」かんちゃまに聞いてみた

後輩の芸人が売れるのを見ると焦りますか?
かんちゃま:正直、7年前くらい(2011年)までは、後輩芸人が次から次にテレビに出て売れっ子になって焦っていましたね。
でも、現在(2018年)は、芸歴が20年を超えたし、「誰が売れていたとしても、自分が売れるイスはある」と思っているので焦っていないです。
なつい
かんちゃま:自分で言うのはおこがましい話ですが、ボクは他の芸人さんと比べて、キャラクターの差別化ができていると思っています。
そして、番組やライブなんかで共演者の方にイジられたときの爆発力に圧倒的な自信があるんです。
今は、必ず売れるという信念で、自分のイスを掴み取るために日々お笑い活動に励んでいます。
でも、才能ある後輩芸人を見ると嫉妬する
後輩芸人に嫉妬することはありますか?
かんちゃま:ありますねー。さっきは、後輩芸人が売れても焦らないと言いましたが、嫉妬することはあります。
なつい
かんちゃま:三四郎の小宮です。
なつい
かんちゃま:ボクと小宮はキャラが全然違うと思われるかもしれないですが、実はイジられキャラっていう意味で、同じ路線なんですよね。
小宮は、いじられたときの返しのコメントが抜群にセンス良くて、嫉妬してます。タイミング良し、ワードセンスも良し。
まわりが安心して小宮にパス出しまくってますもん。
なつい
かんちゃま:やっぱり凄いですもん。
話す間とか、抑揚(よくよう)のつけ方とか、先に例えツッコミを出すのかとか…
盗めるものは全部盗みますw
かんちゃまに聞いた「芸人を辞めようと思ったことはある?」

これまでに芸人を辞めようと思ったことがありますか?
かんちゃま:1回あります。
なつい
かんちゃま:有田ジェネレーションの番組に出て、おもくそすべったときですね。
番組出演のチャンスで、すべってしまって、笑いの才能が自分にはないのかな?と本気で辞めることを考えました。
なつい
かんちゃま:お笑いを辞めたところで、自分がやりたいことって他にないんで。お笑いが小さいころから好きだったから続ける。結局はこれですね。
あとは、これまで培ってきたトーク力なんかを活かせるのは、お笑いの世界だけだし、こっちの宝くじの方がでかい。
死ぬまでお笑いを続ける覚悟でいますw
お笑い芸人としての今後の目標は?

最後に、今後の目標について聞かせください
かんちゃま:テレビ向けのネタをベースに、自分だけにしかできない、はっちゃけたお笑いをやっていきます。
あとは、R-1ぐらんぷりで優勝を目指すことです。優勝して、嫁と息子と娘を今より幸せにします。
おわりに
かんちゃまさんは、私が芸人時代に、何度もお笑いの舞台上や楽屋で絡ませていただきました。面白いだけでなく、まわりへの気遣いが半端なくできる人です。
後輩や先輩、仕事関係者の方からも慕われている、かんちゃま。早くテレビで引っ張りだこになっている姿が見たいです。
なつい
かんちゃま出演のオススメライブ情報
▪ライブ名:『ゴッドとブッダ』
▪日時:2018年7月27日(金)
▪会場:中野シェイプレス ←※ 地図を見る
▪時間:OPEN 19:00 START 19:30
▪料金:前売り千円/当日24億円
▪出演:かんちゃま、キャプテン渡辺(R-1ぐらんぷり、2011年・2012年決勝進出)
なつい
とうとう来たなー!このときがー!(●^o^●)1週間前の予約特典は明日までー!
7月27日(金)
『ゴッドとブッダ』中野シェイプレス
19時/19時半
前売り千円/当日24億円
出演:キャプテン渡辺、かんちゃま今回もウケますように pic.twitter.com/nqh6KXpmFB
— かんちゃま (@kanchamadayo) July 20, 2018
なつい
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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